寒い日が続くと、温かいものが食べたくなる。
それは中国でも同じ。
お鍋となれば、かの国では火鍋が定番だ。
最近では日本にも、中国の火鍋チェーン店
小肥羊(しゃおふぇいやん)が進出してきたりと、
火鍋もメジャーになりつつあるのは、誰しも認めるところだろう。
本家の中国で数ある火鍋チェーンの中でも、ダントツ人気の火鍋店がある。
それが「海底捞(ハイディラオ)火鍋」だ。
なぜ人気なのか?
中国ではあり得ないような過剰サービスで
中国人の心を鷲掴みにしているからだ。
その秘密は行ってみると一目瞭然だ。
上海の店舗の写真で解説しよう。
とはいえ客席は、ぱっと見は普通。
週末ということもあって、かなり賑わっている。
入店待ちの時間つぶしのためのテーブルが用意され、各種ボードゲームができる。
かなり遅い時間に撮影したため入店待ちの人は写っていないが、いつもは長蛇の列。
ここに座ると、スナック菓子や温かいお茶を出してくれるのだ。それがまた、うまいから食べ過ぎてしまう。食事前なのに。
キッズルームがあるのなんて当たり前。
ネイルサロンだって無料だ!
これはスマホから写真をアップするとプリントしてくれる機械。
3枚まで無料。
ようやく席に座ると、おしぼりとともに、
油が跳ねないようにという配慮だろう、
・ケータイ用のチャック付きビニール袋
・メガネ着用者にはメガネ拭き
が配られる。
店員も元気よく、
呼び止めると「はい喜んで」的な対応をしてくれる。
もういちど思い出してほしい。
ここは中国だ。
こんなサービスを提供する店は、ほかに皆無なのだ。
この店、夕方からディナータイムあたりまでは、
平日であっても順番待ちの人でごった返す。
やはり中国人も手厚いサービスを受けると心地よいのだろう。
現地人によると、近くに海底捞が出来ると他の火鍋店の売上が激減し、
撤退していく例もあるそうだ。
このようなサービスを受けられる店が他業種にも広がると良いのだが、
いまのところそのような話は聞かないのが残念である。
posted by 中田秀太郎 at 20:50|
中国
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