2012年11月05日

加藤嘉一氏「経歴詐称」についての考察(2)

「東大合格」をはじめとする経歴詐称で、

一躍「時の人」となった加藤嘉一氏。

以前、都内で開かれた彼の講演会に出かけた際の一幕を書いてみたいと思う。

質問に立った中国人男子留学生に対して、加藤氏が問うた。

加「出身どこですか」
学「湖南省です」
加「革命の土地ですね」
学「はい、毛沢東のふるさとです」
加「尊敬してます!」



笑い声が上がる。だが、普通それだけで「人を尊敬する」だろうか?

次に質問した中国人女子学生とは、こんなやりとりが。

加「日本語うまいですねぇ」
学「テレビでしか見たことのない加藤さんが、いま目の前にいると思うと緊張しちゃって……」
加「僕も緊張してます」
学「私、頭真っ白で、手も震えてます」
加「僕もちょっと、ドキドキしています」


会場はドッと沸いた。

この奇妙は2つのやりとりは、どちらも観客から大きな笑い声が上がった。

そこに彼は甘えてしまったのだろう。

加藤氏の話は、一見内容が良さそうだが、よく聞いてみればこの通り。

観客からのウケを背後にした、単なる迎合だ。

加藤氏は、たしかに中国語がうまい。英語も、うまいらしい。

しかし、ただそれだけのこと。

読み手側も、きっちり彼について見極めなければいけないところだ。

有り難く持ち上げた側にも、責任の一端があるだろう。

加藤氏の中国での評判、講演会参加記などは、

拙著「中国人の取扱説明書(トリセツ)」に詳報している。

興味のある方はぜひ手にとっていただければ幸いだ。

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posted by 中田秀太郎 at 19:53| 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月02日

加藤嘉一氏「経歴詐称」についての考察(1)

2012年10月31日発売の週刊誌「週刊文春」での記事を発端に、

「中国でいちばん有名な日本人」と自称する、加藤嘉一氏の経歴詐称が話題になっている。

記事によれば、加藤氏は取材には応じなかったようだが、


自らの公式Webではいち早く(10月31日付)釈明を掲載している。

<ある週刊誌で私の経歴に関する疑義についての記事が掲載されました。
記事でご指摘の通り、私が東京大学に合格・入学した事実はなく、
私の過去の言動から皆様に誤解を与えてしまいましたことに、
心より深くお詫び申し上げます。>


「誤解を与」えた、という表現には、いささか違和感を感じるものの、

きちんと認めたことは一定の評価はしてもいいのだろうと思う。

だが、「経歴詐称報道」は、彼のホームグランドにも飛び火、

多くの中国メディアが、文春の暴露を報じた。

さらに、この記事では、別の「肩書き詐称」も明らかにしている。

「北京大学朝鮮半島研究センター 研究員」の肩書きで日本でも本を出しているが、

北京大学に、そのような研究所は存在しないというのだ。

「北朝鮮スーパーエリート達から日本人への伝言」(講談社プラスアルファ新書)と題する本が

この研究員の肩書きを用いて出版されている。

出版元の編集者は、気づかなかったのだろうか。

「中国でのことだから、どうせバレないだろう」

彼にこういう感覚があっただとすれば、誠に残念なことだ。

加藤嘉一氏については、拙著「中国人の取扱説明書」(日本文芸社)でも最初の1章を割いた。

私自身、中国でかなり取材をしたが、彼のことを知る中国人は非常に少ないのが現実だ。

「中国でいちばん有名」ということ自体、かなり疑わしいといわざるを得ない。

詳しくは、ぜひ拙著を一読いただければ幸いだ。


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posted by 中田秀太郎 at 19:22| 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月25日

「中国人の取扱説明書」が発売されました

拙著、「中国人の取扱説明書」(日本文芸社)が全国書店、アマゾン等で発売されました。

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ルポルタージュによって市井の中国人の行動・思考パターンを明らかにするという試みで、

新しいタイプの中国人論だと自負しています。

目次は以下のようになっています。

第1章 加藤現象ー若きカリスマは本物か
第2章 中国人を使って仕事をするとどうなる?
第3章 中国人上司の下で働いたらどうなる?
第4章 中国人を妻にしたらどうなる?
第5章 中国人に嫁いだらどうなる?
第6章 中国人を怒らせたらどうなる?
第7章 中国人がサイフの紐を緩める瞬間
第8章 「平均的中国人の日本観」と「青い目が見た日中の差」
第9章 知日派中国人が語る日本への思い
第10章 日本人の中国ビジネスに物申すー和僑会という試み

ぜひ、ご一読のほど!
posted by 中田秀太郎 at 00:42| 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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