前回、台湾に売却されていった元青函航路の高速船
「ナッチャンRera(台湾名:麗娜輪)」への乗り方を書いた。
日本からは、バニラエアに乗って成田空港から台北・桃園空港へ。
格安航空(LCC)は春秋航空を筆頭に、エアアジア、ジェットスター、ピーチ、
そして南アフリカの「KULULA」などに乗ったことがある。
狭いシートには、ある程度慣れているつもりだったが、ピーチ台北便にはしびれた。
ほとんど寝てない状態で乗って、機中では睡眠をとるつもりだったが、
あまりにも狭い! のだ。
春秋航空などが30列で運用しているエアバスA320だったのだが、
1列多い、31列仕様だった。
つまり、1列分シートピッチが狭いわけだ。
「たった1列分か」と思いきや、ところがどっこい。
これが大違いだった。
フライトがあと30分長ければ、その後の行程に影響したかもしれない。
今まで乗った飛行機の中では、ダントツでしんどかったのが正直なところ。
だが、バニラには30列の機材もあり、運に左右されるようだ。
さて。台北・桃園空港に着いたはいいが、
iPhoneの充電ケーブルを忘れたことに気づき、バスで駅へ向かい、
速攻で台北のダイソーへ。
モノ自体は日本の百均と同じものが39台湾ドル(120円くらい)で買えた。
ありがたい海外進出だ。
前に上海に行ったときにもケーブルを忘れて現地調達したことがある。
忘れ物が多いのは悪い癖だ。
さて、ナッチャン乗り場は、多くの台湾人らであふれていた。
下船時に分かったことだが、ほとんどがバスツアーの人たちで、
個人的に乗っている人は非常に少ないようだった。
そして中華圏ならでは、船内は乗客の嬌声が溢れる大賑わい。
船首側のラウンジでは、台湾東部の原住民の民族衣装を着た人たちのショーもあり、
なかなかに盛り上がっていた。
それにしても、高速巡航中はかなり揺れた。
花蓮までは約2時間。時間通りに到着。
こちらでは、蘇澳とは反対に右舷側が接岸。
いっせいに下船すると、大量のバスが待っている。
ほとんどの乗客はそこに吸い込まれていった。
一通りバスが発車すると、自分たちだけになってしまった。
背中に大きく「海巡署」と書かれたオレンジの制服を着た男性に交通手段を相談すると、
「ケータイかして。タクシーを呼んであげる」
という。(どうしてもヨコになってしまう↑)
花蓮は国際港らしく、イミグレーションの機能も持っているようだ。
ここから沖縄の与那国島まではわずか110qだという。
ほどなく黄色いタクシーがやってきた。
この近くにはバス停もなく、タクシーも呼ばないと来ないようだ。
「花蓮駅まで」
おじいちゃんドライバーにいうと、二つ返事で走り出した。
だが、メーターは上げない。
若干警戒したが、20分くらい走って150台湾ドル。約500円。
そんなにボラれていなそうなので良かった。
そこから列車で台北に戻った。
台湾の列車はけっこう満席になりやすいので先にチケットを買うべし!