前回の更新後、朝鮮総連の問題で話題にもなったモンゴル・ウランバートルや中朝国境などへの取材をしてネタはあるにはあるのだが、なかなかこちらに掲載することができなかった。
久しぶりに書くことになるわけだが、おわびがてら実用的な内容からお届けしよう。
以前、青函航路の高速船として活躍していた『ナッチャンrera』が台湾の会社に購入され、『麗娜輪(リナルン)』という中華風の名前に変わって新天地で活躍中だということはすでにレポートした。
前回はまだ就航航路が決まらず、台北近郊の基隆(キールン)港に停泊しているところを探しに行った。
だが、現在は台湾東部の蘇澳(スーアオ)港から、花蓮(ファーリェン)港を結ぶ航路に就航している。
つまり、すでに乗船できるというわけだ。
さっそく私は台湾に飛んだ。
ここからは、体験をもとに『ナッチャンrera』こと『麗娜輪』への乗り方をご案内したい。
まずは台北に向かうことから始まる。いまはLCC各社が就航していることもあって非常に安価に台北への旅を楽しむことができる。
関西空港からは『ピーチアビエーション』が、成田空港からは『スクート』が就航している。
ちなみに個人的最安値は成田〜台北の往復で2万円を切る程度で、時期にもよるが非常に安く手配することができる。
『ナッチャンrera』は10時に蘇澳を出航する。
乗船時間は9時〜9時半となっているので、それまでに到着したい。
もちろん前夜に蘇澳に宿泊してもいい(名物の冷泉が楽しめる)が、そこはイナカ町。
せっかくなら台北で一泊して、台北名物の夜市などを楽しむのも悪くない。
翌朝、早起きになるが朝6時30分前後の羅東(ルオドン)ゆきバスに乗ってほしい。
このバスは「市府轉運站」から出る(バス会社:首都客運)か、
http://www.capital-bus.com.tw/
「台北轉運站」(バス会社:葛瑪蘭客運)から出発している。
http://www.kamalan.com.tw/
順調なら1時間15分程度で羅東に到着するので、
そこから、国光客運の1766番バス、『南方澳(ナンファンアオ)』ゆき路線バスに乗り換える。
これは30分に1本あるとのこと。
(奥が羅東駅、右側がバスターミナル)
そこで「進安宮(ジンアンゴン)」バス停で下車。
バス停の名前は前方の電光掲示板に出るので、やや安心である。
このバスは30分かからない程度で到着だが、降りる直前から、
左手にはもう『ナッチャンrera』の横っ腹が見えているはず。
ここまでの交通費は日本円で1000円しない程度だ。
(続く)