大陸方面の、やや特殊な取材に出る都合で、
どうしても大韓航空を使うことになった。
今回の第一目的地は、モンゴル国・ウランバートル。
ソウル・インチョン空港でのトランジットがかなり長く、
致し方なく入国することにした。
韓国は外国人に対しての指紋採取が始まっており、
それ以前には訪問したことがあったが、開始されてからは
ちょっとした抵抗心から避けていた。
が、仕方ない。
「悪いことはしていない」
という根拠なき自信のもと
両手の人差し指をスキャンされて入国した。
まあ、それは日本も外国人に対してやっているから、いいだろう。
ソウルからの乗り継ぎ便。
モニターに表示される経路図で気になることがあった。
私から説明するより、ご覧戴きたい。
朝鮮半島の東側に、「Dokdo」の文字が入っている。
あれほどに小さな岩を、わざわざルートマップに掲載することに、
違和感を覚えないだろうか。
「なんだか知らんが必死だな」というのが正直なところである。
世界中、隣接した国とは仲が悪いというのは不文律であるが、
海を隔てていてもそれは変わらないようである。