以前、試運転のニュースを書いた元青函航路の高速船、
「ナッチャンRera」、台湾名「麗娜輪」
が係留されている姿を見に行った。
台北市内の南京松江からバスで1本。45台湾ドル。
相当に派手な外観だから、すでに市民に親しまれているかと思いきや、
ほとんど誰も知らなかった。
だが、あっさりそれは見つかった。
基隆駅の脇からすぐにその姿を望むことができた。
近くで見ようと、バスで「西岸」と呼ばれる地域に行ってみる。
しかし、見つからない。
たまたま通りかかったタクシーに乗り、
「超地元だぜ」という運転手に事情を話す。
すると、「ああ、あのフネね。かなり長く留ってるね」
という。
駅から見たらこの辺りだと思えたのだが、
実際はさらに遠い、和平島と呼ばれるところに停泊しているという。
小高い丘に連れていってもらい、元ナッチャンを見る。
クレーンが邪魔だ。
もっと近くに行くという手もあったが、こうやって遠くから
「引き」の画で見るのもいいなと思い、基隆をあとにする。
せめて今年中には、乗れるようになることを祈って。