特殊詐欺の拠点として最近話題になっているミャンマー。
中華系の反社勢力が軍政で混乱しているミャンマーの政情を利用して
ひとつの「治外法権」としてやりたい放題やっている、という報道が出ている。
こういった中国が東南アジアに進出するやり方は、
すでにコロナ前の2010年代に取材していた。
東南アジアでも貧国のひとつであるラオス。
タイ北部とは小さな川をひとつ隔てるだけで、地元住民は簡単に行き来している。
そんなラオスのタイ側に、中国資本のカジノがかなり前からあった。
そこでは中国の携帯電話が通じており、周辺の飲食店では人民元が使える。
カジノはかなり広々と豪華で、多くのタイ人らがギャンブルに興じていた。
このあたりも、中華系反社の拠点を形成するひとつの橋頭保になっていたはず。
中国はカネにものを言わせ、土地を99年間の租借、という契約をあちこちで結んでいたようだ。
今後も、こういった法的にあやふやな場所を拠点とした犯罪は脈々と続いていくはずだ。
ケシ畑はなくなったというが、新たな「ゴールデントライアングル」といえるだろう。