2013年01月11日

LCCで中華圏周遊 2日目 その2


通信の自由が保障されている台湾から、

およそ30分ほどの船旅を経るだけで、中華人民共和国領である

アモイに着いてしまう。

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台湾のケータイ電波はギリギリ、アモイの五通港までは届いたが、その後力尽きた。

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ちなみに、金門からはアモイの東渡港ゆきと五通港ゆきがある。

五通ゆきのほうが時間が短いうえ、アモイ空港にも近いという利点がある。

ただ、市街地からは遠い。

われわれは五通港を利用した。

入国審査を終えてターミナルを出ると、

アモイ空港ゆきバス(6元)が待ち受けてくれている。

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思い返せば、下船後に入国審査場まで歩いている間「大陸の洗礼」に遭遇したのだった。

同行のフォトグラファー、宮本雅通氏が大陸の官憲に怒鳴られたのだ。

「帽子を取らんかぁ!」

上を見上げると、カメラが設置してあった。

記録用の撮影ポイントらしいが、

そんなに大声張り上げなくてもよいと思うのだが……。

そして、わずか20分程度バスに揺られると、アモイ空港に到着。

アモイ空港内のカフェで一休みしたが、台湾とは人々が一変したことを感じる。

あの短い海峡の大きな意味を感じさせる。

アモイから、マカオの隣にある珠海という街へ向けてまた飛行機に。

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珠海空港のツーリストインフォメーションで聞くと、

市内まではクルマで1時間くらいの距離があるとか。

バスもあるが、普通の路線バスのため2時間くらいかかるという。

タクシーなら130〜140元とも。

ターミナルを出たとたんに大挙して押し寄せる客引き。

100元で連れて行ってやる、としつこい。

値引きにも一切応じない。

仕方ない、とクルマまで行くものの、クルマを見たとたん

同行の宮本氏が「これはヤバイ。やめましょ」と主張。

車種はホンダのスポーツカーで、さらにスポーティに改造してあったのだ。

私は大丈夫だろうとは思ったが、彼の直感に従うことにする。

結局、普通のタクシーに乗ったのだが、料金は136元。

かなり飛ばして1時間かかった。やはり遠い。

ホテルに荷物を置いたあと、外のテラスで食事をさせる店を見つけて侵入。

地元の「海珠ビール」をやたらと勧めてくるのがウザかったが、

料理の味は良く、まあまあアタリであった。

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まずくはないのだが、味が薄い「珠海ビール」。

食事後、あまりの疲労を感じた我々は、マッサージへ。

ボーダー近くの「自然保健世界按摩中心」へ突入。

入ってみると、かなり規模が大きい。

もちろん、女性客も多い健全な店だ。

2人用の個室で、2時間全身を揉んでもらってわずか120元(≒1700円)。

たいへん心地よく、眠りに落ちてしまった。


posted by 中田秀太郎 at 18:53| LCC(格安航空) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

LCCで中華圏周遊 2日目 その1

2日目は長いので小分けに。

二日酔いの残る翌朝。

タクシーで台北松山空港へ急ぐ。

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市内から非常に近く、アクセス便利。

国内でいえば、福岡空港を連想してしまう。

ここから、台湾域内の「金門島」へ約1時間のフライト。

国内線ということもあり、料金は7000円弱と格安だ。

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一列4人がけの小さい飛行機だったがCAも笑顔を湛えており、至極快適であった。

到着したのは「中華民国福建省」に属することになっている金門島。

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中国大陸とは2キロほどしか離れておらず、

国共内戦当時は最前線となった島である。

現在も軍服姿の若者が多く見られる。

空港のインフォメーションに訪ねると、親切に地図を使って教えてくれた。

アモイに行くならば、バスで「金城」という島の中心部へ行き、

そこで別のバスに乗り換え。

船が出る「水頭港」まではすぐに出られるという。

さっそくバスで向かう。

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のどかな田園風景は、沖縄の離島を思わせる。

日本は福建省あたりと昔から交流があったというが、それを実感する。

そういえば、すぐ対岸のアモイでは「シーサー」や「石敢当」もあった。

さて、水頭港からはとうとう大陸へ。

時刻表をUPしておく。

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posted by 中田秀太郎 at 02:17| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

LCCで中華圏周遊 1日目

まずは、成田から台北桃園空港へ。

空港まではもちろん、東京駅発成田空港行きの「東京シャトル」900円で。

成田空港第二ターミナルから発着するLCCの「スクート」で旅はスタート。

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同行するのはフォトグラファーの宮本雅通(マサユキ)氏。

白黒写真にこだわる宮本氏だが、今回はデジタル一眼1台で乗り込んでもらった。

機内持ち込み10kgまでしか許されていないからだ。

その宮本氏がスクート機内から撮ったのがコレ。

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見事な富士山である。

ところで、このスクートはシンガポール航空系なのだが、まだ知名度はイマイチのよう。

中国語で書くと「酷航(クーハン)」。「酷」は中国語ではCoolの意味で、

あえて訳してみれば「イカす航空」というワケだが、実際にイカしていた。

それは座席に座ると実感する。LCCのわりには、かなり広いのだ。

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まったくもって、普通の航空会社並み。

常に前席が膝にぶつかる、茨城〜上海の春秋航空に乗りなれている自分にとって、

快適極まりない、といって差し支えない。

日本人CAのアナウンスもあり、LCCを感じさせない幸先のいいスタートであった。

ただ、機内食はシンガポールドル建てでしか書いてなかったのでパス。

そして到着も1時間くらい遅れてしまった。

バスで台北市内に出ると、もう18時を過ぎていた。

慌てて火鍋を食った後、ビアバーへ。

台湾啤酒(ビール)工場を改装した洒落た空間でビールが楽しめる。

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やはりビールは新鮮がうまい。

ジョッキでも頼んでいたが、となりの客のを見てひとめぼれ。

この樽は1個3.5リットル、気づけば合計7リットルも飲んでいた!

ちなみに台湾のケータイは、電話会社「台湾大哥大」SIMを利用。

24時間のパケット使い放題がわずか100元(≒300円)だ。

桃園空港を出て左側奥のほうに携帯会社のカウンターがあるので

そこでSIMカードを購入できる。

注意事項としては、パスポート以外にもうひとつ身分証明書を持って行くこと。

それがないとかなり厳格にSIMカードが購入できない。

日本の運転免許証や、保険証でも構わない。

iPhone4にマイクロSIMを挿して使用したが、3Gでもかなり高速!

テザリングも使い放題に含まれ、PCからかなり快適にネット接続が楽しめた。

SIMフリー機をお持ちの方には、かなりオススメである。
posted by 中田秀太郎 at 01:44| LCC(格安航空) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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